マンガで分かる心療内科・精神科in新宿 第40回「人はなぜストーカーに走るの?」後編
マンガで分かる心療内科・精神科in新宿
第40回「人はなぜストーカーに走るの?」後編
先に、こちらの前編をお読みください。
そして後編です。
ソウ
マンガストーカーが女性に好かれたような展開がありますが、あれはストーカーの顔と女性の特別な事情によるもので、これを見てストーカーをしたからといって決して好かれるわけではないことをご了承ください。(ゆうきゆう)
◆ 解説
さて、ストロークの話。いかがでしたでしょうか。
このストローク、プラスとマイナスの他に、「条件付きのストローク」「無条件のストローク」という二つの考え方もあります。
たとえば、
「君は仕事ができるから助かるよ」
「あなたはバッグを買ってくれるから好き」
というのが「条件付きのストローク」。
その逆で、
「何があっても、あなたのことを愛している」
というのが「無条件のストローク」です。
そして心理学的には、「無条件のストロークのほうが良い」と言われています。
「あなたは○○だから…」といった条件付きのストロークの場合、
「○○じゃないならダメだわ」とう無意識下のメッセージを伝えてしまうからです。
ですので相手に好意を示すときは、「全部が」「何があっても」といった、無条件の形で伝えることが何より大切です。
もちろん実際、たとえ恋人であっても、完全に無条件のストロークを与え続け
ることはできません。たとえば「浮気をしても好き」なんて、なかなか言えませんよね。
でも、それがたとえ表面上でも、せめて相手といる間は、無条件の気持ちを表
現してあげることが大切です。
それこそが、何よりも嬉しい言葉になるはずですよ。
ちなみに僕は女性に、
「何があっても、あなたのことを好きにならないと思う」
と言われたことがあります。
無条件のマイナスのストローク。これは不思議と嬉しくありませんでした。
切ない記憶を思い出しつつ、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)
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