マンガで分かる心療内科・精神科in新宿 第36回「認知症にならない、3つの方法」後編

マンガで分かる心療内科・精神科in新宿

第36回「認知症にならない、3つの方法」後編

 

先に、こちらの前編をお読みください。

 

そして後編です。

 

ソウ

ソウ

マンガ
ゆうきゆう

ゆうきゆう

脚本・監督
@sinrinet

◆ 解説

というわけで、認知症の予防のための話。いかがでしたでしょうか。

さて、このおじいちゃんは性欲が果てしなく高いわけですが。
実際、

「性欲が強い」⇒「欲求を満たすため活動的になる」⇒「活動的のため認知症になりにくい」

という可能性もありえます。自分の推論ですが。
まぁ、「あなたは性欲が強いですか?」みたいなアンケートはなかなか取れないと思うので、ダイレクトな検証はなかなかできないと思うんですが。

いずれにしても、老人になっても活動性を失わないというのは、重要なことではないでしょうか。

関連して思い出したのですが。
かの徒然草、第151段には、こんな内容があります。

「或人の云はく、年五十になるまで上手に至らざらん芸をば捨つべきなり。
励み習ふべき行末もなし。老人の事をば、人もえ笑はず。
衆に交りたるも、あいなく、見ぐるし。
大方、万のしわざは止めて、暇あるこそ、めやすく、あらまほしけれ。」

ギャル語訳するなら、

「ある人が言ったんだけどぉ、50才になるまでに上手にならないコトなら、やめた方がいいんじゃないのぉ?って。
それって先もないし、老人がやることだから、チョーウケないっていうかぁ。てか誰が見ても、見苦しくない?
だいたい、セカセカしないで、まったりしてる老人の方が良くなくなくない?」

となります。わざわざギャル語にする意味が自分にも分からない上に、いまどきこんな話し方するギャルいないだろとか思いながらも、雰囲気が伝わりましたら幸いです。

ひと言でまとめるなら、「老人になってから色々するな」と言うことでしょうか。

ただそれでも、たとえ見苦しくても、色々と活動したり執着することは、頭脳的にも人生的にも、意味のあることではないかと思います。
現代的には50才は、まだまだの年齢ですし、「もう老いてるから」なんて考えず、やりたいことはやった方がいいのではないでしょうか。

95才まで生きた政治家のバーナード・バルークは、

「老齢とは自分より15才上だ、と考えて生きてきた」

と言っています。
人は「老いた」と思った瞬間から、老いるのかもしれません。

何か少しでも参考になることがあれば幸いです。

ちなみに友人の精神科医に、今のセリフを話したことがありました。
すると彼は言いました。

「自分も結婚相手は自分より15才下だ、と考えて生きてきた」

知らんがな、と思いました。

世界一切なくなりつつも、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

単行本も発売中です。

  

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