「お前にだけは言われたくない」という人の心理~新宿心療内科マンガ

よく何かの指摘をすると
「お前にだけは言われたくない!」
と言い返す人がいます。

これ、一見すごい反論です。

そもそも「完全な人格者」とか「まったく欠点がない人」なんていませんから、こう反論されてしまったら、それ以上何も言えません。

たとえば遅刻が多い人に「遅刻してはいけないよ」と注意したときに、
「あなたにだけは言われたくない!」
と言われたら、言われた方は「うっ」と思います。

その人自身、遅刻したことがないとは言えませんし、また遅刻でなくても、落ち度や悪いところは必ずあるからです。

特に本人に思い当たるところがなくても、「もしかして自分も、気づいてないだけで、周囲に何か悪く言われているのでは?」なんて思ってしまいます。

よってそれ以上、言葉を継げなくなってしまうわけです。

しかし、です。

実際にその人が遅刻が多いのは事実で、注意して変えていかなければいけないのは事実です。

注意した人がどうであろうと、言われた方は、変えるべきではないでしょうか。

よってもしこう反論されたら、「自分がなんであろうと、キミの遅刻については改善しよう」など、相手にせず、もう一度注意をするべきかと思います。

もちろんただの注意だと相手に受け入れられない、という場合は、
「あと少し○○してくれると嬉しい」
「もっとこうすると、より良い」
などのソフトな指示の仕方がベターかもしれません。

何か少しでも参考になることがあれば幸いです。

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)