マンガで分かる心療内科・精神科in新宿 第46回「依存症は禁断の果実 ~失楽園仮説」
マンガで分かる心療内科・精神科in新宿
第46回「依存症は禁断の果実 ~失楽園仮説」
ソウ
マンガ今回の内容は
「依存症のカラクリ」(磯村毅・秀和システム)
「失楽園」(渡辺淳一・講談社)
などを参考にさせていただきました。
◆ 解説
というわけで、依存症と失楽園仮説の話。
いかがでしたでしょうか。
ただまぁ、だからといって、「酒やタバコなど、すべてをまったくしない方がいい」とは言いません。
でも、
・毎日のようにそれを使用している
・それにハマることで、家族や仕事で悪影響が出てきた
・全体的に毎日が楽しくなくなってきた
ということがあるようでしたら、あまりよくありませんので、量を減らすなどした方がいいかもしれません。
タバコの依存症であれば、薬での治療なども可能です。
さて今回の「ドーパミンへの反応低下」。
人間というのは、意外にうまくできているもので、
「これが気持ちいい!」と思ったとしても、何度も繰り返していると、それによるドーパミンが減ってくるわけです。
すなわち「飽きてくる」わけです。
今まで面白かったゲームや趣味などが、いつのまにかつまらなくなってくるのも、それが原因です。
そしてだからこそ、人間は「今度はこれ! 次はこっち!」というように、色々と興味をうつしかえ、
文明を発展させてきたのかもしれません。
ただこの働きにより、今回のマンガのように、「かえってその依存対象の量を増やしてしまう」という人も出てきてしまうわけですが…。
何にせよ、嗜好品も趣味も、一つだけにハマりすぎず、色々な楽しみを持つことが大切です。
これは恋愛や仕事でも同じ。
「これがないと死んじゃう!」
「これがないと終わり!」
とまで思い詰めず、他にも色々と面白いものを探してみて下さい。
それによって、かえってドーパミンの反応低下もおさえられ、最初のモノの喜びが長続きする可能性もあります。
どうか覚えておいてくださいね。
ちなみにスクール水着とかが好きな友人の精神科医に、この聖書の話をしたところ、彼は言いました。
友人「そういえば、実はウチもキリスト教なんだ」
自分「………キリスト教って、スクール水着とか、ブルマとかの趣味は許されるの?」
すると友人は言いました。
友人「大丈夫。ウチ、プロテスタントだから」
プロテスタントでも許されないと思う。
そんなツッコミの気持ちで満たされながら、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)
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